お疲れ様です!
最近転職したことや人生が大きく変わっており更新サボってました!すみません!!!
さて今回はMRが忙しくなるタイミングの1つである新薬発売をテーマに紹介していこうと思います。
患者さんにとって新たな治療の選択肢になるので、MRの存在意義をひしひしと感じることができます。忙しいですがとっても楽しいです。
忙しいタイミングをまとめた記事はこちらにあるのでぜひご覧ください!
https://pharmacy-tawamure.com/%e3%80%90mr%e5%90%91%e3%81%91%e3%80%91%e5%bf%99%e3%81%97%e3%81%84%e6%99%82%e6%9c%9f3%e3%81%a4/
この記事を読むことで・・・
新薬発売時の流れがわかる!!
大まかな流れ
以下の順番で進んでいきます、ステップは多めですがかなりのスピードで進んでいきます。
・疾患や発売する製品・競合品のトレーニング
・担当エリアの製品シェア確認
・ターゲット施設の選定
・製造販売承認取得
・説明会や社内講師の予約取得
・発売日
全体の流れとしては半年ぐらいと想定していただければOKです!
それではそれぞれについて詳細を紹介していこうと思います!
疾患や発売する製品・競合品のトレーニング
時期:発売から半年前
どんなことをするのか?
基本的には研修という形で機会は提供されるかと思いますが、経験上研修だけでは不十分です。
最低限のトレーニングと思ってください。
より医師との話し込みをするのであれば、人に説明できるレベルまで理解する必要があります。
疾患と製品のトレーニング割合で言うと3:7ぐらいになります。
バランスよくやってよ・・・と思われるかもしれませんが、
疾患についてはWebで検索すればある程度出ますが、競合品の詳しい情報はなかなか出てこないからです。
では、競合品のトレーニングとはどのようなことをしているのでしょうか?
以下のことを私が所属していた会社では実施していました。
・競合品のそのもの(データや副作用)
・使われ方や競合他社の販売戦略
・新発売の製品の治験データ
・新発売の製品のコンセプトや販売戦略
競合品の副作用であれば添付文書を見ればすぐわかりますが、
データなどはなかなか検索しても見つからない時がありますね。
他の項目に関しては検索だけで見つけることができれば、
MRをせずにPCスキルを活かして別の職業につくことをオススメします笑
担当エリアの製品シェア確認
時期:疾患や製品トレーニング終了後(発売から5ヶ月前)
どんなことをするのか?
データ会社から競合品の市場データを購入して分析をします。
薬価ベースや実量ベースのデータがありますがここでは割愛します。
どの医療機関でどの競合品がどのくらい使用されているかを確認したのち
上位15~20%をターゲット施設として設定します。
と言っても明らかにターゲットになり得る施設は、最初から本社で設定されていたりします笑
データの分析が終わったら各施設へ聞き込みを開始します。
どのような聞き込みをするかと言うとこんな感じ。
・治療方針
・薬剤の選択基準
・それぞれの薬剤の印象
・現状抱えている問題
ここで注意して欲しいのはまだ自社品のPRができないことです。
もしPRしてしまうと競合メーカーが製薬協に報告し大変なことになります・・・
某会社ではボーナス査定が強制的に最低評価なりました。
あくまで、「今度この領域で新薬を発売予定で先生にお役に立てていただくために、いろいろ教えてください」のスタンスでOKです。
医師も今後発売することは知っていたりするので答えてくれることが多いですよ!
この情報をもとにどのように自社品を使ってもらえるかをじっくり考えます。
私的にはとても楽しい時間でしたし、いい言い回しが思いつかない時は営業所メンバーに似たようなケースがないか聞いてディスカッションをしていました。
病院を担当する方がいたら注意して欲しいのですが、
情報収集を許容してくれない施設もあることを覚えていてください。
こっそり収集していたMRが施設側にバレてしまい出入り禁止になったケースもあります。
上司の命令だとしても、いざ明るみになるとMRの責任になります。
こんなしょうもないことでMR人生を棒に振るのはやめてくださいね!!
ちなみにこのタイミングで説明会の予約をしていることもあります。
製造販売承認取得
時期:発売前1ヶ月ぐらい
どんなことをするのか?
ついに情報提供ができます!!!!
待ちに待った日ですね!自社品を情報提供してどんな反応か楽しみですね!
いい反応でしたら発売日に納入してもらう約束を取り付けてもいいかもしれないですね。
私はよくMSさんと同行しており、薬価収載後に見積もりなど具体的な話を詰めてもらってました!
逆に微妙な反応でも大丈夫です!
これまで得た情報をもとにどのように切り崩すかを考えていきましょう。
とにかく1人に使ってもらうことが重要です。
意外と効果いいじゃんと思ってもらえれば御の字です!
ここで本格的に説明会や社内講演会を依頼します。
発売日
どんなことをするのか?
発売日までに納入の目処が立たなかった施設に対してPRぐらいでしょうか。
ただ施設によっては発売日以降や発売1年後などの独自ルールがあるので、
そのような施設に対して活動することが多いです。
私はよくMSさんと納入できていなかった先に手分けして最後の押し込みをしておりました。
ダメだと思っていても意外とどうにかなります笑
この翌日に売り上げの明細が送られてきます。
そして納入されていなければ会議でゴリゴリに詰められます笑
そしてこの詰めは長期にわたって続きます・・・
一年後の長期処方解禁になっても納入できなかった日にはもう・・・
最後に
MRの忙しい時期について詳細を紹介しました。
発売前はこのような流れになります!
・疾患や発売する製品・競合品のトレーニング
・担当エリアの製品シェア確認
・ターゲット施設の選定
・製造販売承認取得
・説明会や社内講師の予約取得
・発売日
今回は発売前にフォーカスしましたが発売後の活動をちょっこっと書いておきます。
発売後は主に2点を実施します。
・未納入先への納入
・納入先への処方、更なる処方促進
発売後1年ぐらいはバタバタする日もあるかもしれませんが、
製造販売承認取得〜発売日までが忙しいです。
期間も2ヶ月程度なので短期集中で乗り切ってしまいましょう!
新たな治療の選択肢を提供できる機会とMRとしての価値を存分に感じることもできます。
転職においても新薬発売で良い成績を残していれば有利に働くかと思います。
(通常の成績をしっかりと残していることが前提ですが・・・)
明日もできることからじっくりやっていきましょう!
コメント